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風景そのものになる 1 

先生 みんながすごくきれいな夕日や星を見たとき、「ああ、きれいだな」だけではすまない、もっと何をつかみたい、もっと手ごたえがほしい、こういう霊的なお山だったらもっと何かあるんじゃないだろうか。超常現象が起きるような、何かなかろうかと、みんなそれを期待すると思う。
でも、それはうそなのです。
月山山頂に座って星を見ている図を描いてください。
小さく座って、遠い上の方に星を描けばいい。
星はひとつ。
みんなはきれいな星といって見たときは、やはり一番気になる星、大きい星とかよく光る星とか、何か光ったり消えたり、動いている星とか、それぞれ気になる星を捕まえる。
あの星は赤いけれども、赤い星はそろそろ寿命が尽きるそうだ。青く光っているのはまだ若い星だそうだとか、いろんなことを思い出したりしながら、それぞれえり好みをしながら見ている。
だけど、そのうちにただ一つの星を見て、じいっとしていることに気がつくと思う。
ご来光も霧がかかった。ああきれいになる。大きくなるとか、そういうふうにしているけれども、それそのものが一枚の絵葉書のようにみえるでしょといった。
ひとつの絵のようになってスパッと止まる時がある。
その時は地球の動きが止まったんじゃなくて、脳が止まったことなの。脳の思考が止まったこと。
ああ、あの星は赤いとか、光っているとか、太陽が沈みそうだとか、そういうふうに考えている意識が止まっている。
それは今まで瞑想で言ったら雑念、それが止まったことになる。一点をじっと見るようになったとき、その時は、瞑想の基本的な所で言ったら、鼻端を見て、そして目は遠いまなざしのような、軽く瞼を閉じて、遠くを望むような、そういうふうにしていなさい。
そのとき、遠い星空を見るような、遠い地平線を見るような、そういうような心でというふうに私は説明した。太陽とか、星とかは日常生活のなかにあるから、すごく近いものと思うけれど、星なんか地球から違う惑星を見てこと。
そこまでの距離。距離は時間に変わっていく。時間は過去を教えてくれるようになる。
そしたら、いろんな思いは全部止めておきなさい。一定にしなさい。
さっき、星を描いた。
そこでピタッと止まってしまって、自分が一番気になる星というか、その時、脳は止まって、それを科学的に説明したら、アルファ波がでた状態。
禅の座り方で言ったら、定に入りましたということ。
そういうふうになったら定に入ってきている。
対象になりきって、心が対象に定まっている状態を定と呼びます。
それがなかなか。鼻端を見つめるといっても、どうやって見つめたらいいんだろう。
鼻を見ながら、遠いまなざしになれとか、遠くを見るようにと、一体どうしたらいいだろうと見方を研究したり、それぞれのことがあるから、山に連れて行って、何もないような所で、一点を見るようにと。
本当に今年は恵まれて、星もよく見えたし、ご来光も夕日もすばらしかったから、見た時、それに感激しているときは、ぴしゃっと止まってしまう。その状態を早く作りなさい。





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